山形県酒田市の日和山公園入口に立つ廃墟のような建物。かつては割烹小幡として営業していましたが、現在ではごらんの通りです。
この建物は映画『おくりびと』で納棺会社の事務所という設定で使われました。山崎努さん扮する納棺会社NKエージェントの社長に、本木雅弘さん扮する主人公が面接に訪れる印象的なシーンです。
こちらは、主人公が納棺会社の宣材DVDの撮影に、映画館として使われていた港座を訪れるシーン。このあと主人公は、オムツをつけて大変な撮影をこなすことになります。撮影当時にあった隣の建物はなくなっていて、地方都市にありがちなガランとした寂寥感が感じられました。
最後に、酒田観光の拠点としての山居倉庫です。ここに最上川から船で運ばれてきた米が集積されて、北前船で京都や大阪に運ばれていきました。物流の拠点として栄えたかつての栄華を今にとどめています。
酒田といえばもう一つ忘れてはならない映画館があります。かつて世界一の映画館として名を馳せた『グリーンハウス』です。酒田大火の火元とされ、地元の人たちには複雑な思いがある映画館です。現在はその痕跡は跡形もなくなくなってしまいましたが、『世界一と言われた映画館』というドキュメンタリー映画の中で今も生き続けています。こちらの映画については、また別の機会にエントリーを上げたいと思います。
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