シートとサスペンションの微妙な関係

新型ジムニーのシート

ジムニーのシートは軽自動車規格ゆえに多少小ぶりな感は否めませんが、基本的には真面目に作られたよいシートです。小ぶりに感じるのも、シートの絶対的な大きさというよりは、ドアとの隙間が狭いといった軽規格ゆえの制限による印象が大きいと思います。

小型車でも、ジムニーのシートより明らかに手を抜いたシートはいくらでもあります。シート本来の性能を度外視して、ワンタッチで座敷になることを究極目標にしたようなシートもあります。それは、消費者がそういう機能を求めているからそうなっている、ということなんだろうと思います。メーカーとしては、一台でも多く売れたほうがいいわけですから、特にそういう考え方が悪いとは思いません。

懐の深さの問題?

以前のエントリーにも書いた通り、先代のFIAT500と比較するとシートの出来には不満が少なからずあったのも事実です。ジムニーのシートが、イタフラ車のそれのように全幅の信頼を置いて体を預けられるかというと、さすがにそこまでのクオリティがあるとは言えませんでした。これは、歴史的に蓄積されてきた椅子文化の深さの違いも当然あるんだろうと思います。

ジムニーに乗り換えてすぐに感じたのは、腰のサポートが平板な印象でした。面で支えるというよりは点でという感じで、FIAT500のようなシート全体で包み込むようなサポート感がないのがすぐにわかりました。これは構造や素材というよりは、言わば『懐の深さ』のような数値化しにくい要素の問題なんだと思います。なので、低反発クッションを敷くとか、その手の付け焼き刃で済むような問題でもありませんでした。

ダンパーの変更で予想外の変化が

ビルシュタイン・ダンパー

納車から5ヶ月ほど乗って、ノーマルのダンパーからビルシュタインB6ダンパーに入れ替えました。これはノーマル仕様で感じられた貨物車のような鉄骨感を改善するのが目的でした。これで段差のいなし方などオンロードでの乗り味がかなり改善されたわけですが、なぜかシートの座り心地自体も大幅に改善されたのです。

当初は、これってどういうことなんだろうと不思議に思いました。ソファーなどの家具としての椅子は、その椅子単体の性能が座り心地の全てを決定します。一方で車の場合は、サスペンションとシートの総合的なバランスといいますか、その塩梅の妙技で乗り心地が変わるってことなんだと思います。

なのでFIAT500のシートの絶妙な座り心地は、シートとサスペンションのチューニングの妙で、総合的に実現されたものだったのではないか。思えば、昔乗っていた、PEUGEOT306もシートと猫脚のバランスが絶妙でした。今まで乗ってきた車の中では確実にNo.1と言っていいでしょう。

見た目ノーマルの方針を堅持

おかげで、シートをレカロに入れ替えるなどの荒療治をすることなく、満足できる乗り心地を確保することができました。シートの入れ替えは、標準装備のサイドエアバッグやカーテンエアバックの処理など、いろいろ厄介な問題が発生しますし、そもそもの方針(見た目ノーマル)に著しく反することになるので本当に助かりました。

ドリンクホルダーも絶賛放置中

見た目ノーマルといえば、新型ジムニーで評判の使いにくいドリンクホルダーですが、こちらも絶賛放置中です。車中で飲み物をあまり飲まないということもありますが、そもそも5MTなので悠長に飲み物を飲んでる時間もありません。高速道路なんかはシフト操作も少なくなり、多少使いづらくても特に困らないので、まあ別に放置でいいかという結論です。

最後までお読みくださりありがとうございます。


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