眼鏡と騙し絵の牙と

HANK

先日、上野の白山眼鏡店で眼鏡をつくったエントリーを書きました。そして昨日、早速引き取りに行ってきました。テンプルに1975の年号が見える通り、1975年に白山眼鏡店最初のオリジナルフレームとして作られたHANKというモデルです。ブルーライトカット加工でレンズが青っぽく見えるところが唯一今風な佇まいといったところでしょうか。とは言え、とても完成度の高い飽きのこないデザインで、これから末長く付き合って行けそうです。

上の駅構内

緊急事態宣言は解除されましたが、上野ではパンダもマスクをしてソーシャルディスタンスの啓蒙に余念がありません。しかし、街の様子としては完全に通常の人出に戻った感じですね。アメ横の飲み屋さんでも大勢の人が昼飲みを楽しんでいましたが、ほとんどの人はマスクをしていないのが印象的でした。今後の第4波が懸念されるところではあります。

この後、せっかくの土曜日で時間もあったので久しぶりに映画を見に行きました。たぶん、『スパイの妻』以来のロードショーになります。

騙し絵の牙

見たのはこちら『騙し絵の牙』です。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』や『ノマドランド』なんかも見たかったのですが、やはり吉田大八監督最新作は見逃せないということで、こちらを見ることにしました。ネタバレになるので中身については書きませんが、一言でいうと、

僕が『松岡茉優』を一番上手く使えるんだ

という、アムロ・レイにも負けない吉田大八監督の心の叫びが聞こえてくるような映画でした。『桐島、部活やめるってよ』以来のキャスティングのようですが、微妙な表情の引き出し方なんかさすがとしか言いようがありませんね。私的には是枝裕和監督の『万引き家族』よりもうまいなと感じました。

私は主要キャストより脇役に粘着するタイプなので、今回もトリニティ編集部の面々に興味が向かいました。我が家の坪倉由幸さん、ちょっとふっくらされた?石橋けいさん、塚本晋也監督つながりの?森優作さんなどなど、みなさんいぶし銀の演技でしたね。それから、どう見ても筒井康隆風味の大御所小説家役の國村隼さんは最高でした。ただ、味の濃い出演者が多くて、役者ひとりあたりの持ち時間が少なく、散漫な印象になったところが少し残念でした。もう少しキャストを絞ったほうが映画の尺としてはよかったのかもしれません。

とは言え、そんなことは些細なことで、テンポよく一気に見れる感じの良い映画だったと思います。もちろん、主演の大泉洋はさすがの一言です。原作者があてがきしたというのも頷けます。池田エライザもハマり役でした。この映画は噛めば噛むほど味が出るスルメタイプの映画なんじゃないかと思います。

最後までお読みくださりありがとうございます。


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