イオンモール“銀座”

イオンモール川口

私の家から一番近いイオンモールは、以前のエントリーにも度々登場している『イオンモール浦和美園』です。イオンシネマも併設されているので、ここに行けば大概の用事は済ませることができます。ところで、写真の真新しい建物も見るからにイオンモールですが、こちらはこの7月にオープンしたばかりの『イオンモール川口』になります。もともとあったイオンを解体して3年ほどかけてイオンモールに生まれ変わりました。こちらも浦和美園と距離的には大差ない立地にあります。

イオンモール川口の中の様子

中はご覧の通り最新式のピカピカなイオンモールです。実はここからさらに3kmほど西に行くと、またしても別のイオンモール『イオンモール川口前川』があります。なんと川口市にはイオンモールが二つもあるんですね。更に西に数キロ行くと『イオンモール北戸田』が、逆に東に少し足を伸ばせば、日本最大級のイオンモール『イオンレイクタウン』が控えています。これだけイオンモールが密集している地域もなかなかないのではないでしょうか。まさに『イオンモール銀座』です。

こんな外部環境ですから私にとってイオン依存度はかなり高いです。日常の買い物はほぼイオンですし、住宅ローンもイオン銀行だったりします。イオン銀行で住宅ローンを組むと、当初5年間、イオン系店舗でイオンカードで買い物をするといつでも5%OFFになります。ますますイオン依存度が高くなるという仕掛けです。

イオンシネマ

この最新のイオンモール川口にもイオンシネマが併設されていて、映画好きの私としては願ったり叶ったりなわけですが、今日は、いまのところ埼玉ではここでしか見れないめずらしい映画を見るためにやってきました。

東京クルド

東京クルド(メインビジュアル)

少し前、入管法改正法案が事実上廃案になったニュースがありました。この映画はこうした日本での動きに連動して公開されたものだろうと思います。東京ではシアター・イメージフォーラム単館上映で、公開規模は非常に小さい映画です。入管法や難民問題については様々な意見や考えがあると思います。ここでその是非については触れませんが、この映画は、そんな入管法に翻弄されながら日本で細々と生きているクルド人の若者たちの話です。

なぜここで?

こんなマイナーな映画がなぜピカピカのシネコン『イオンシネマ川口』で上映されているのでしょうか。実はメインビジュアルに写っている川は芝川といい、イオンモール川口のすぐ横を流れています。つまり、日本のクルド難民のかなりの数がこの近辺に集住しているのです。映画にも少なからずクルド系と見られる人々が見に来ていました。

イオンシネマは意外とこういった地元に縁のある映画をかけてくれるんですよね。短期的な商売としてみれば全くメリットがないように感じますが、地域密着の理念を大事にしているのかもしれません。地域密着といえばJリーグですが、Jリーグの主要スポンサーとしてイオンが入っているのは偶然ではないのかもしれません。

ピカピカのショッピングモールと、将来を見通せないままのクルド人の若者たちの薄暗い現実。この共存は紛れもなく今の日本のリアルであり、この映画の延長線上に私にとっての日常の風景が横たわっています。

最後までお読みくださりありがとうございます。


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