値上げラッシュでヤバい秋DEATH!

オリンピックやコロナ対策で湯水のごとくお金を使ったせいかどうかは知りませんが、東京都が早速軽自動車税の改正に狙いを定めてきた模様です。いろいろ記事が出ていますが、いつもお世話になっているくるまのニュースさんから記事を引用したいと思います。

要約すると、現行の軽自動車税の根拠は薄弱で、登録車並みに課税するべきということでしょうか。まあ、一律排気量で税率を決めるやり方は確かに問題があるとは思います。ただ、軽自動車はもともと税金の値上げ余地が大きく、自動車販売全体の4割にも成長したボリュームゾーンとなるため、ここを一網打尽にしたいという下心がみえみえな感じもします。カーボンニュートラルとかいろいろもっともらしいことを言うわけですが、少し前に実施された、発泡酒や第三のビールを狙い撃ちにした酒税法の改正とよく似た手法に見えますね。

コストプッシュ型のインフレ

この秋はただでさえ新型コロナによるサプライチェーンの混乱や、円安、原油高などの影響で、生活に欠かせないものが続々と値上がりしています。絵に書いたようなコストプッシュ型のインフレが訪れようとしているわけです。デフレ経済の象徴だった吉野家の牛丼も、失われた数十年を経てついに400円オーバーとなりました。紋切り型風に言えば、『値上げが家計を直撃!』といったところでしょうか。確かにこれまでとは明らかに次元が違うような値上げラッシュです。

統計が正確だという前提に立てば、日銀の物価目標とされる2%も早晩達成してしまいそうな勢いです。そこに輪をかけて平均賃金はダダ下がり、税や社会保障費負担はより重くなるとすれば、予想されていたこととは言え、なかなかタフなご時世となりそうです。こんな状況でデフレ脱却なんてしたら、日銀は『躊躇なく(笑)』緩和を続ける別の理由を探すのでしょうか?

CO2排出量による税制へ?

軽自動車税に話を戻せば、排気量中心の税制からCO2排出量による税制に変更するべきという論調のようです。そうなると我がジムニーは著しく分が悪いですね。なんせ環境系の技術は何一つ採用されていないわけですから。それでもデカくて怖い顔をしたミニバンなどに比べれば(その佇まいも含めて)十分エコだと思うのですが、数値的には同じカテゴリーに雑にまとめられてしまいそうです。

終のジムニーの引退が早まりそう

私の場合、今のジムニーが最後の自家用車となる予定です。以前に『終のジムニー』というエントリーに書いた通り、長くてもあと17年程度で引退しようと考えていました。ただ、カーボンニュートラルのスケジュールからすると、おそらく残された時間はもっと短くて、あと10年程度ということになるかもしれません。

ただ、今の情勢を考えると、軽自動車税が改正された時点でスパッとやめたほうがいいかなと思っています。そうまでして自動車にしがみついて生きるつもりもないし、地球温暖化を防ぐために必要なのであれば、むしろさっさとやめるべきかもしれません。

とは言え、日常の足として自動車が生活に欠かせない地方や、日本経済の最後の砦でもある自動車産業への打撃は計り知れないものになるかもしれません。そこらへんを睨みながらの神経質な駆け引きが、今後の政治の世界のアジェンダとなっていくのかもしれません。

最後までお読みくださりありがとうございます。


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